即興の会に

　レッスン終わった後生徒さん連れて行ってきた。江古田とか10年ぶりだった。
　素直な感想。面白かった。でも飲み会では滑った。帰りは余波で若干落ち込んでた。人の言う事に素直に頷ける時とそうでない時が激しかった。周りも全員即興を弾くのだが、全員スタイルが違う。他人の演奏が耳に入るのと同時に、「俺が俺が」と自分の事もひたすら考えずにはいられない。
　即興に「テクニック」を使うべきか。使わざるべきか。難しい話だ。即興に正解はあるのだろうか。無いのだろうか。俺はあるかも知れない、と今日は思った。あくまでも今日の感想だが、即興とは「自分との対話」かも知れない。ピアノを前に、自分と周りの環境を全て考慮しつつ「こんなのはどうよ」と音を響かせてみる。それが正解だと、ちょっと自分の心が浮つく。まず「自分の心」に響く。しかしその「自分の心」というのはなかなか強情かつひねくれ者で、マンネリやありきたりのものを許してくれない。そういう時、自分の心はどんどん冷めてくる。そうならないよう、必死に本能と理性の両方の意見を聞きながら音をひねり出す。