久々に


 マトモに即興を弾く。そして、弾き方を思い出す。
 即興とは「その場で音楽を作る」事なんで、100人いたら100通りの音楽があって、そしてその人なりの「哲学」があると思うんだよ。俺はその哲学は何かと言うと、「集中力」だと思う。和音の響きや余韻とかも凄く重視するし、はたまたバッハみたいなものとか湯山昭みたいなものとか生まれたりもするが(今日はそんなのが出た)一番大切にしているのは、その場で如何にきゅうきゅうに集中するかだ。集中して「弾く」かって言うとちょっと違うかも知れない。集中して「聞いている」、もしくは「感じている」という感じかも知れない。自分の五感のギアを上げられるだけ上げてその周囲の空気の変化を感じる、みたいな。久々に出来たので「そういやこういうのが俺の好きな事だっけ」と改めて思った。