まあ、生きてます。
 俺が退職するまであと一か月となった。その後はまだ予定が立ってない。運良く転職の目途が立てば8月か9月から次の生活になるだろうし、そうならなかった場合は…、まあ、また宙ぶらりんになるのだろう。それを自分自身が望んでる節もある。(だから困ってる)
 この半年間は自分からするとなかなかの地獄で、ついには現在、ピアノを弾かなくなった。と言ってもずっと弾かないわけではなく、休んでいる感じ。あんま体調が良くない時、俺は聴覚過敏を起こしてしまって、自分のピアノの音ですらしんどくなってしまうんだな。だから朝も耳栓つけて通勤してる。それと、今弾きたいピアノが無くなってしまったってのもある。(それは「今」と言うだけかも知れないが)
 仕事は休まずには行けてるけど、まあ、しんどい。繁忙期が終わって職場は幾分か穏やかになっているけど、まだしんどい。こういうのって、結局慣性で動いてるんだと思うな。何かが無くなったとしても、急に良くなったり悪くなったりはしない。ブレーキもアクセルも、徐々に変化していく。俺の場合は少なくとも半年は苦しんでいるわけだから、それが元に戻るのも一定の時間が必要になるんだと思う。それを急激に変化させようとすると、「無理」が生じる。無理は、体を蝕んでしまう。どうしてもね。
 まあそれでも自分は恵まれている方だし、完全に孤独となってしまったと思いこんだ半年前に比べるとそうでもないかなと思い直したりもする。大切な友人が居なくなったけど、それが「全て」では無い。どこにも行けないわけじゃない。別の友達にお話をしたら、ビックリするくらい心配されたりする。有難い話だ。その心配に応えられないのが、そこそこに申し訳ないのだが。
 今月で34になった。
 若くも無ければ完全におっさんにもなってない。より中途半端な存在になってしまった。オマケに仕事で積みあがったものも無い。でも、これから俺はあと一か月強迫と不安と残された仕事と戦いながら、「人生の武器」を見つけなければいけない。何も考えずに働けるなら何よりだけど、なかなかそうはいかないと、この一年間で学んでしまったものでね。