マッサージと私


 「と私」とつけるだけで大体自分語りっぽくなって便利。
 最近変に疲れが残るようになったからマッサージ屋に通う事にした。と言っても前回行ったのは3週間前で、今回でまだ二回目。60分4000円という異常に安い値段の割に前回満足したので、こういう所があると重宝するなあ、と、いそいそ町田へ。
 今回ついたのは口下手な色黒の兄さんで、マッサージが完全にパワータイプだった。マッサージというのは本当に不思議な代物で、完全に同じタイプの技を出される事が今まで一度も無い。今回は、あれだ、もう筋肉のストレッチとかカイロとかそういうのが全くなく、ただただ力技の指圧の連続で、寝る隙間すらありゃしなかった。「あんま凝ってませんねえー」とか言いながら肘でゴリゴリ押してきやがった。ギリギリ痛くない。しかし「ザ・無骨!」て感じで、何というか柔らかいリラックス感が全く無かった。
 まあ、「凝ってないですねー」とか言われても俺からすると息苦しさを感じるくらいだったからマッサージ屋行ったわけで、それを明らかにお前体重が俺よりも更に20キロくらい筋肉とか脂肪で重めだろみたいなやり方でやられても困ってしまう。人体って、そんな乱暴にやっていいものじゃないと思うの!とか思うのは、俺がこの歳になってそこそこ自転車で運動してるのにも関わらず貧弱だからだろう。
貧弱君はソフトでスマートな、そして効率的なやり方を欲しているよ。
 という訳で寝る。