決めた


 これから何があってもピアノは弾く。ピアノは弾き続ける。ピアノだけは「誰かのための」ものにしない。あってはならない。
 今回俺は本当に何もせず、あるポイントから完全に関わる事を拒絶したら、気づいたら古巣のコミュニティと今度こそ決別する事になっていたようだ。
 でも、それはぶっちゃけ2年前から「決まって」いた事で、最後に残っていたものが消えただけの話だ。二年前の事を連想するからというのもあったし、相談という形でも関わると「関わってしまう」事になると思った。それは非常に嫌だった。関わっていないはずなのに、結果的に関わる事になるってのが、「何だそれ」と思った。その結果俺は耳をふさぎ、弟子だった子は自分自身で決断をして、大切な人と一緒にいる決意をした。それは素晴らしい行為だと思うし、俺はそれを賞賛する。
 で、俺はここにいる。向うにはいない。行かない。俺は違う場所を探していく。そしてピアノは何があっても続けていく。
 今回の事は俺にとっても実は「それまでの数年間」と決別するきっかけになった。というか、もう俺自体はとっくに変わっていて、現在と過去の数年間は区別をしていた。今回の話はその象徴的な出来事だったと捉えている。「これまでの数年間」はもうそりゃ楽しかったし、精神的にもあそこで得たものは大きい。大きすぎるくらいだ。でも、これからは同じようにはやらない。数えてみたら…7年くらいかな。他の人とは全く違うやり方だったが、あれはあれで俺が一人前になる為の成長の道だったと思う。
 GWはゆっくり時間があるので、ゆっくりと振り返って、次の道を向いていこうと思う。思い出話も書いていこうと思う。もう俺はどこへ行ったっていいのだ。