ギミック


 この前東京事変のライブを見たけど、思った感想は「やっぱり椎名林檎はギミックの人間だな」という事だった。東京事変って音楽もマトモに聴いたこと無かったんだよね。当然の事ながらレベルは凄く高いしカリスマ性はあるし客も物凄い盛り上がっている。ただ、直前に「勢い」のバンドを見たせいか、俺はそこまで魅力を感じなかった。
 バックバンドのレベルが高すぎるのかなあ。ムチャムチャ上手いんですよ。皆が凄いテクニックを持っている。でも、何か物足りない。全体的に音が「軽い」気がする。そもそも椎名林檎は「変化球」を好む人間で、そこが屈折した若年性と相まってカリスマ的な魅力を発していたんだけど、どうもそれが近年俺の琴線に届かんのです。具体的に言うと、椎名林檎の結婚以降はあんま好きじゃない。
 で、こういう音楽を聴くと「音楽て何じゃろ」という迷路に入り込んでしまう。あんなに上手くてカリスマ性もあるのに心に届かないのは何故だろう。音が「軽い」とか「重い」ってどういう事だろう。ちなみにその前に見たスクービーは死ぬ程よかったんでまたライブ行きます。絶対行く。