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 ジャズ側面で。
 indigoに行ったのは4ヶ月ぶりだが、やはり行く度に自分が一番下手糞だなと強烈に自覚させられてしまう。つーかまあ、ホストと俺とあと普通に上手い人の三人しかピアノ居なかったのだが。indigoのホストのベース、ドラムはトリオをする時に全くピアノを甘やかせてくれない。普通のベースドラムは、ある程度はリズムキープだとかベースラインだとかで「今ここを弾いてるんですよー」と教えてくれるのだが、ベースは聞こえにくい上に4ビートラインを余り弾かない。ドラムに至っては「俺は自由に弾くぜー」とリズムを思い切り散らしてくる。
 こんな中ではリズムを頼るわけにはいかず、どこか相手を無視して自分の中のリズムに強固に従う必要がある。これに気付いてから随分と「弾ける」事が出来た。そうか。これなのか。「基礎リズム」が誰も弾かないという事は、全員が「正しいテンポ」をキープしておく必要があるのかと。それを理解してから弾いて、ある程度楽しむことが出来たが、「この店は優しくねえなー」と一人苦笑し、それからジャズの本質が少しだけ理解できた気がした。
 ジャズの根っこに残るのは「リズム(固定されたテンポ)」なのだ。俺はここらへんが徹底的に駄目なのね。一人で弾くとリズムなんて関係なくなってしまう。クラシック出身だからカシラ。
 それからボーカルの人と帰りに少しお話をして、「自分のピアノは空気(雰囲気)を作るピアノだ」という事を言ったりする。それから「相手との融合する音楽」の事を考えて例の思考に続くわけだね。ところでindigoはとても良い店だと思うのでけんじ君今度一緒に行きませんか。←名指し