ハチクロ日記


 土曜の午前仕事はめんどくさいけど嫌いじゃない。終わった後が凄く自由に感じる。ただ、そんな自由な午後に俺はやる事が無い。
 という訳でゴンドリーの映画見ようかと思ったが、時間調整の為に入った漫喫でハチクロを読み出したら止まらなくなって、結局2時間半かけて全巻読破してしまった。ボックス席でゴロ寝しながら静かな環境で漫画。これはこれでブリリアントな休日だと思いますの。(映画は見ませんでした)
 んで何で今更ハチクロかって言うと、最近同作者の将棋漫画「3月のライオン」が好きで好きで仕方なくなって、ンで今まで食わず嫌いだった前作をじっくり読みたくなったのです。んで読んだ。面白かった。面白かったが、自分的にはこれは「恋愛漫画」じゃなくて「青春漫画」だなあ。視点が作中のおじいちゃん達(主人公達を見て「おお…青春だのう…」とか言いながら頬を染めている)に完全になってしまったもの。俺も大学の頃はこんなんだっけなあとか思ったり。ああいう「恋愛」を、自分自身で切り捨ててから早数年経って、そんな俺は日々の生活の中で区切られた時間を生きている。
 ルーチンワークというのは、凄く時間を薄めて生きているようなものだ。
 最近「日常」と「非日常」というテーマで考える事が多くなった。なーんもしなかった頃は「足し算」で考えてた時間を、今は「引き算」で考え始めている。限られた時間で如何に「良いパフォーマンス」を出そうか、と考えて一日を費やしている。まあ何というか仕事持つってそういう事だし、そうは言っても俺は他人と比較したらアホみたいに時間を持っている。まだその使い方に慣れておらず、とても下手くそなだけで。
 んでそんな事を思いつつ俺は漫喫を出てまた本屋に向かい、そこでヤバい経済学が面白かったので気合いで読破して、そしてポーカーを軽くして一日が終わった。ろくな事してないのに一日が充実していたように感じるのだから、主観時間というのは面白いものだと思う。