クラシック弾いてて思うんだが


 全くこのクラシックと言う代物は「学問」だと思う。一つ一つのメロディの関連性などを考えて、更に時代背景を考慮して弾いていたら一人じゃとても追いつかない。この音楽は多分、膨大な学識を持っている師匠に教わるのが一番上達出来るんだろうなと思う。
 膨大な学問であるという点においてはジャズも同じかも知れないけど、そちらでは何故か師匠につく気の無い怠惰な私。そりゃ上手くなる為には現在の学識を引用するのが一番だと思うんだけど、この音楽に関しては自分で掘り下げるだけ掘り下げてみたいのだ。


 あと、人に聞かせる、という事を俺はいつも考える。そんな事を思うようになったのは親父が気持ち良さそうに弾いてるバイオリンを幼い頃から聞かされていたからだろうか。ウチの母ちゃんは今寝室に非難してる。
 結局「弾く」というのは三通りあるのだろう。「自分の為に弾く」「出た音楽を良くする為に弾く」「人に聞かせる為に弾く」はっきり言って、楽器というのは音を出せるだけで面白い、玩具的役割をも担った道具である。だから出して楽しい人は、その楽しさに没頭して「それが外部からはどう聞こえるか」というのをおざなりにしてしまいがちだ。そういう風に考えると音楽って難しい。んで、そこを考えてる人がやけに求道者みたいになってしまうのは仕方ない話なんだろうか。たぶん、俺も含めて滑稽だ。