ジャイステ


 ついに自分課題として手を出してみたら結構いけた。楽しいなジャイステ。


 この曲はとにかく「凝縮されている」に尽きる。普段の曲の倍くらいの集中力がいる。テンポを240に設定するなら(それが公式設定)もっと激しいものが必要となるだろう。荒波でサーフィンしているような気分だ。乗れると非常に楽しい。乗れないなら大事故。それがジャイステ。
 2,5小節でコードが5個、転調が3個という曲は他にあるのかね。凝縮されているが故に本来は「短期的な」フレーズを重ねるべきなんだけど、馴れたらそこからは上手い事脱していきたい。4小節8小節や、1コーラス以上の大局観を持ってフレーズをするのが理想だ。それは同時に「本来のコード進行」から外れているということになる。終わるべきところでもっと大きな風呂敷を用意するのも、またアウト*1の一つなのだ。
 アウトというのは色々な方法がある。基本的には、自分以外の他人の意図を超える行為をするという事だ。難しいのは、「はみ出しすぎてはいけない」という事。これは人を笑わせる行為にも似たものがある。相手のストライクゾーンを外して、しかし、その外す範囲はあくまでもギリギリでなければいけない。即ち、アウトコースの妙を決めるのは自分ではなくて相手、または場の雰囲気だ。これこそがフェイントの醍醐味。緊張と緩和は勿論音楽にも通ずる。

*1:「駄目」という意味じゃなくて「意図的に外した表現」ね