↓そこらへんを踏まえつつ


 まあ俺にとってのジャズの上手くなる道を示しておこうと思う。この前のクイズも含めて。
 難しい曲と簡単な曲の違いは何か、と言う話。単純にテーマやコードを掴むのに難しい曲は時間がかかり、簡単な曲はすぐに出来る。また、難解が故に弾いている時も常にその曲の難度にエネルギーを割かなければいけない。使えるエネルギーが減るという事は、自分の想像力を減らすという事でもある。
 ジャズのアドリブを深くするには想像力を全開にする事が必要だ。
 以上の理由から俺は簡単な曲を何回もする事を奨めている。何回もやってる簡単な曲は新しい事を試す余力が出来ているから。ちなみに難しい曲をバシッと格好よく弾けると確かに見ごたえがあるし派手なのだが、はっきり言って難しい曲を深く弾くには余裕で数年はかかるから。「弾けた弾けたばんじゃーい」で済ますのはライブだけにしといた方が良いと思うよ。
 ちなみに俺はドナリーは弾きまくっても形になるのは一年かかりました。つーかまだ全然形になってない。かろうじてマシになるのに一年かかった。「本当の形」を掴むには、どうしたって長い時間がかかるもんだ。実験や破壊や調和を繰り返して、忘れた頃に出来るもんだと思う。だから俺は簡単な同じ曲を沢山沢山弾くのを薦めるよ。まだそっちの方が近道だから。