出来ない事がたくさんある


 酒バラをDbにして弾いてみると、もう頭がこんがらがりそうになった。この一年の練習で自分なりにかなりの手応えを感じてきたのだが、それでも「出来ない事」というのは未だに山のように残っている。
 今思うと、数年前に「自分は機会さえあればジャズで金を貰える!」と確信していたのがとてつもなく驕りに見えてしまって、苦笑するしか方法が無い。ちょうど今の暗点の相方くらいの歳だったと思う。今相方から「もっと攻めましょうよ!」と言われるのは因縁すら感じるね。今の俺は自信も勢いも無く、ただ淡々と己を鍛錬している途中である。自信も勢いも無くても、楽しいと思えるときは来るもんだ。
 次のピークが来るのは、まだ先の話だろう。下手したらそのまましおれてしまうかも知れない。ただ、そうならないように、俺が唾棄するほど嫌いな「こなれただけのジャズメン」に自分自身が陥らないように、緊張感と集中力だけは失わないようにしたいな、と思ったりする。