今日の感想


 自分の発想が守りに入っている。と、はっきり自覚した。それは相方のまぶしいくらいのプラスのエネルギーに当てられての事だった。勢いのある人間の提言と勢いの無い人間の提言では、明らかにある方の提言に分がある。
 発想が守りに入るのは、俺の最近が全く冴えていないからだ。自分の言葉や態度が妙に捻くれてきているのを感じる。捻くれる、という態度は目の前の「動かないもの」に対しての諦観であり、自己防衛である。俺は卒業してからの三年間、色々な「動かないもの」「どうしようもないもの」を見てきた。それに対する耐性や知恵はついてきているだろうが、それに付随して淀んだものがあったと思う。手に入れたものも多かった。それもまた、あるものを淀ませた。それは「勢い」と呼ばれるものだ。
 少し、色々と考え直したくなった。少なくとも守りに入った、勢いの無い人間は「1」からモノを作る事に不向きだと思う。それならば俺は「1」を作る人間に戻るべきなのか、それとも今までのものをまとめて磨き上げるのか、そのような選択も考慮しなければいかん。少なくとも、昔より地力がついてきているのは確かなのだ。