コミュニケーション力について



http://d.hatena.ne.jp/maroyakasa/20060409


ここの「コミュニケーション力がある奴は空気を読め!なんて言わない」というエントリが色々と議論を呼んでいる訳ですが、僕も一言いいたくなってしまった。
まず、id:maroyakasaさんは「自分とは異なる考えを如何に理解し、その上で自分の考えを相手に伝え、納得させられるか」とコミュニケーション力を定義して、その上で「空気読め」と言う相手層に対して文句を言ってる訳なんだけど、それは全く正しいんです。間違っていない。ただ、それに少しだけ足しても良いのなら、相手の意見、その背景を如何に理解してボールを返すかがコミュニケーションだと僕は思うんすよ。
即ち、相手が「空気を読め」といった背景には、「今苦労して終わった案件の打ち上げで、皆が気分良く盛りあがっている。議論なんぞしたくない」って土壌があるんですよね。コミュニケーション力を発揮するなら、まずこの意見を理解しなければいけない。その上で「議論したい」という自分の意見を伝えるなら、何かしらの方法を取らなければいけない。それは日を改めるとか、反省会を開催するとか、色々方法はあると思う。
グローブも持ってない相手に「思いっきり投げるぜ!」とか言って直球を投げても、上手く行くはずも無いのです。というか、相手の情報も見極めないでボールを投げても大抵は上手くいかない。id:maroyakasaさんは「コミュニケーション力がある奴は空気を読め!なんて言わない」と言っていますけど、空気を読むのもコミュニケーションの重要なプロセスなのです。ただ異なる意見を交換するのは、そりゃディスカッションとかディベートとか、もしくはブレーンストーミングです。コミュニケーションをするには、まず相手の空気を読まなければいけない。
まあ、それが簡単にいけば苦労は無いんですけどね!最近交渉学を読んでいるせいで、空気を読む事、相手に準備をさせる事の重要性をひしひしと感じる毎日です。