シガテラ最終回にあたり



ヘコんだり憤ったり失望したりしてる人が多発してる中で
やっぱりこの人の感想は秀逸。


http://d.hatena.ne.jp/tragedy/10050101


根拠の無い幸せと根拠のある現実との追いかけっこ。なるほど。
僕はここまで構造的な分析はとても出来ないけど、古谷実シガテラでじわじわとした「悪意」を漫画の中にふりまいてるように感じた。それは読者が荻ボーと南雲さんがラブラブとしている展開にも関わらず、何故か不安になってしまう事からも伺える。そして、最終回で荻ボーは「超愛してる」と言う。南雲さんではない人に。南雲さんは幸せそうに他の男の子供をはらんでいる。古谷は最後で徹底的な「悪意」を読者に提示して終わった。僕のようなシガテラの「幸せな物語の部分」にはまっていた人間ほど、このラストには悶えて苦しまずにはいられないのだ。
えげつないよなー。古谷実は読者が嫌いなんじゃないか?(冗談ぽく)