卒業



卒業式、謝恩会は何事も無く、というか何となーく過ぎていって
ある意味、退屈だった。如何せん僕は学校の方の交友関係は狭かった
んだよね。ちょっと知った顔に会っても、久しぶり、卒業おめでとう、
就職はどうなった?写真撮ろうか、くらいしか話す事が無い。ちなみに
僕はその日カメラを忘れてしまった体たらくである。


学校関係のイベントが終わった後、後輩たちによる卒業お祝いパーティ
に迎えられた。こちらは少し感傷的な気分になった。僕は何だかんだ
言ってジャズ研には相当にお世話になっていたので、こいつらが過去の
人となってしまう事は正直寂しい。卒業とはある意味、断絶のセレモニー
でもあると思うのだな。強制的な断絶。ジャズ研が「学校の」組織である
限り、この惜別は避ける事が出来ない。女の子の中には泣き出した子もいた。


まあ、僕は人に泣かれる事は嫌いだ。
茶化した。終わりだってゲラゲラ笑って
終わればいいじゃないか。


とは言え、人に惜しまれるという事はそれだけ好かれて
いるという事なのだから、少しだけ嬉しく思ったり。僕が
やってた事は無駄では無かったのだな、とも思ったり。


少しだけ、哀しく思ったり。




みなさん、卒業おめでとう御座います。