ONJQ「Tails Out」



大友良英NewJazzQuintet。大友さんは俺のマストリスペクト。


実は買ったはいいがあんま聞かないで放置していたアルバム。爆音って

俺あんま好きじゃなかったんですよね。あと、ONJQなのにリズム重視って
のもどうなのよとか。とにかく前作「LIVE」の印象がとても強かったので
妙に反発してしまった一枚でした。ちなみにLIVEは大傑作です。


で、改めて聞いて見た感想。これはこれで凄い。爆音に慣れてみると
メンバーの異常なテンション、異常な熱気、異常に分厚い音が容赦無く
僕の心を襲ってくる感じがします。芳垣さんのドラム(異常)に支え
られたサックス二人のキチガイな音。


そして、その「動」から6曲目の「静」に動き出す時の緊張感。


2chでこのアルバムを「本番は最後の二曲」と言った人がいましたが、
本当にその通りだと思いました。sachikoMと大友良英の繰り出す微かな
音、でも、放っておけない音、気付いたら僕を支配してしまっている音。


世の中にはリラックスする音楽、テンションが上がる音楽、それだけでは
ありません。思わず「ゴクリ」としてしまうような、そんな恐ろしく深みの
ある音楽もあるのです。