メイドとお坊ちゃま

:・・・では行ってくるよ。渚さん、家の事は頼みますよ。
:はい、行ってらっしゃいませ旦那様。奥様。


(ブオォォォ・・・・・・)


:オラァ陽ちゃん!起きろ!!とっくに旦那様と奥様は出かけちゃったよ!アンタも学校!
:うう・・・渚さん・・・・・・もう、あと5分、あと5分だけ・・・・・・・・・。
:あと5分があと30分になった事が何回あるよ!ハイ!いいから起きる!ハイハイ!いい子だね!!!(バッ)
:うわあ!!!!!!何すんだ!布団ひっぺがすな!
:ホラ起きた!早く顔洗ってきな!アンタのパンツなんてもういい加減見飽きてんだよ!
:ううう・・・・・・
:顔洗ってすぐにリビング来なさいよ!んでご飯食べたらすぐに学校行く!残したら松葉杖で学校に行く事になるよ!


:渚さんってさー。いっつも何時起きなの?
:5時。
:マジで!!!!?そんな早起きする必要なくない!!????
:何言ってんのよ。旦那様と奥様が起きてくるのが六時だから、それまでに自分の身支度と朝ごはんを作らなきゃいけないじゃない。起きてからの1時間は、アンタが見た事も無いような素早いあたしなのよ。
:そうなん。で、お父さん達が出かけてから俺が起きるまでの30分は?
:テレビ見てる。
:仕事しろよ。
:だってぇ、次の仕事は陽ちゃんを起こす事なんだけどぉ・・・アンタが全く7時半に起きようとしないんじゃあ!!!!!!!!
:いや、俺目覚まし7時45分にセットしてんのよ?
:知ってるよ。細かく睡眠時間を稼ぎやがって。
:眠りたいじゃない。
:お日様は貴方に優しいよ?
:優しくねー。朝なんて食欲も出ないよ。残していい?
:ボコるよ?
:すんません。


:ほんじゃ行ってきまーす。
:はーい行ってらっしゃーい。寝んなよ!あたしはいつでも監視してるぞ!
:あー。まあ、あー、行ってくるわ。


(バタン)




:らんらんらーんらんらんらーんらんらんらんらんらーーーん(腹の底から歌を歌いつつ変な動き(振り付け?)をしつつ食器を片付ける渚さん)