何ちゅか


 「正しい音を正しく弾かなければいけない」と「自由に心向くまで弾かなければいけない」は完全に矛盾、というか対立している二項で、それの妥協の産物がジャズなんだと思う。で、未だに教える際に理論派と感覚派が対立するのはそういう理由なんじゃないかなと。
 で、どっちから先に教えるかはホント色々意見がある。あるけど俺は最初は感覚から先に教えたい。たとえ進みが理論派よりも著しく遅れたとしても「自由にするのが許される」という感覚は先に持っていた方が良い気がする。感性は枯渇する。新鮮な内に、色々な驚きと楽しみを与えておいた方が良い。理論はその下支えに存在するのだ、と考えるのが俺のやり方。