初音ミクをディスってる人


http://anond.hatelabo.jp/20090308152436


 が、結構はてなで騒ぎを起してるんだけど、これはこれで良い議論になってるんじゃないかなと思う。
 要するに↑この人は「真摯に技術を追求している歌い手が世の中に沢山あるのに、あろう事か機械音声なんぞをボーカル代わりにするなんて何事か!つうか、ンなもんが売れる世の中って!絶望した!」と言ってるのだけれども、その気持ちはわからなくは無いんだ。ただ、俺から見た感想だとこの売れ行きってのはエレクトロブームの単なる延長線上であって、その歌い手がパフュームだろうがミクだろうが「聞く」という事にそんな違いは無いと思う。聞き手は作り手の努力なんて知る必要が無い。ただ、流れてくる音楽を「いいな」と思ったら聞くし、興味が無かったら聞かない。それだけの話だ。
 というか、生音より合成の方が良い!と言うムーブメントがいつまでも続くはずが無い。実際10年前にシンセ音で一世を風靡した小室サウンドは凄まじい爆発的ヒットを起しまくったが結局数年で下火になり、その後にゴスペルやR&Bが表舞台に立った。それと同じ事が今起こっているだけだと思う。んで、残るのは「いかにも日本的な」メロディやコード進行の端々のみなのだ。何が良いか悪いかなんて、その時その時に生活している「音楽を買う層」が判断する事だ。作り手が判断出来るものじゃないんだ。悲しい事だけど。
 だからこの元増田さんも悲しまないでおくれ。いつか売れなくなるよ。それまで待って下さい。個人的には今席捲してるバラードラップと前向きソングブームの方がよほどトサカに来ます。あンなもんさっさと過ぎ去ればいいのに。