小沢おろしじわりと


http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090306/stt0903061102002-n1.htm


 別にリンク先は読まなくていいです。こういう時に「時は動くんだなあ」という事を思う。前に思ったのはリーマンショックであり、その前は六本木ヒルズの連中がのきなみ逮捕された時であり。だってこの問題が起こる前日まで「降ろし」の先にあったのは小沢一郎じゃなくて麻生太郎だったのだ。一つの事件が時代を動かしている。
 俺は反小沢の麻生支持人間なんで*1小沢ショックは歓迎する他無いんだけど、でも本当の意味での決着ってのはここじゃない。民主が落ちて自民が躍進する事でもない。勿論解散総選挙で民主政権になる事でもない。ちゃんと真面目に政治してくれる人達が与野党一丸となって、一時的でも手を組む事だ。既に民主党参議院を落としているので、今度いつ選挙になろうが、どういう結果になろうが麻生太郎が自由に大鉈を振るう事は出来ない。政府が一丸となってくれるには確かに世論の言う通り、選挙で民主党政権になるのが一番だ。だが、それは恐ろしく茨の道だ。少しでも民主党の支持母体を知っている人はそんな事口が裂けても言えやしない。どうしても、自民で行くしかない。お灸を据えると言っても、そのお灸は6年も波及するのだ。普通にヤケドすると思う。
 結局夢みたいなシナリオに任せるしかないんだけど、民主党側が擦り寄って自民と協力するか、自民民主入り混じっての大連立を期待するしか無い。そうでない限り、与野党の足の引っ張り合いはいつまでも続くことだろう。小田原評定とはまさにこの事だ。こういう事を思えば思うほど頭を抱えたくなるし、今まで放っておいた膿が出ているのだなあと実感する。

*1:こういう前提は大切。自分にもバイアスはかかっている