思う事は


 日々違う。AllTheThingsYouAreなんて何百回弾いただろう、て感じだけど、未だに弾くと発見がある。
 ジャズについていつも考えている事があるが、毎回書こうとして上手く書けないところがある。まず言えるのは「ジャズは本道の音楽では無い」という事だ。俺はそれを確信に近い思いを抱いている。元の曲を「再構築」している音楽。元の曲の伴奏の流れを「ざっくりとコード分けして細分化している」音楽。既にあるものをバラバラにしてから再構築する文化をポストモダンと位置付けているが、こと音楽に関してポストモダンは随分と前に始まっていたのではないかと思う。
 既にある音楽を下敷きにして別のものを乗っける、既にある音楽をズタズタにして再構築する、という手法は現代のリミックス、HIPHOPと全く同じだ。
 まあそこらへんの話は置いといて。俺のアドリブはまだやっぱりどこか違和感があるのよ。ダサい。刺激的で無い。現代にしか出来ないジャズ的なリミックスというのはまだ開拓の余地があると思っている。開拓というのは、例えばzazenのweekendで見せたようなニューウェイブ再解釈のような。ああいう鉱脈がどこかにあるはず。俺は文化人じゃないからジャズの正当な継承なんて興味は無いんだよ。音楽をしたいのだ。人を狂わせたいのだ。