↓じゃあまあ


 そんな訳でしこしこジャズ話を書きましょうかね。
 言っておくけど俺はピアノしか能の無い人間なので、他の楽器についての知識なんてさっぱり無い。現役時はパーカッションも好きでよく叩いていたけど、諏訪ちゃんに「菅原さんと違って凄い人は凄いですよ」と言われてるくらいだ。本ブログでサックスの事とか語ってたりするけど、それはあくまでも「聞き手」として思った感想に過ぎない。本格的に上手くなりたいならやはり楽器玄人の話を聞くべき。と、前置きして。
 思うのだが、ジャズの楽器の中で「キチンとした練習」が一番必要なのはベースなんじゃないだろうか。コード理論、ピッチ、ジャズ的な文法。ベースには「曖昧で何となくして良い」部分が他の楽器と比べて格段に少ない。そのせいか、俺の知ってる上手いベース人達は圧倒的に研究家、練習家が多い。休まずに周りの楽器を支え続けるというのは大変な努力が必要で、その為他のどの楽器が「まともに」やっていなくても、ベースだけはマトモに理論と向き合わなければならない。「歌心」だの「グルーブ」だの考える前にやらなければいけない事が山ほどあるのがベースなのである。
 ピアノは必要なんだか必要じゃないんだか、という感じだが、やはりマトモに弾くためには地道な勉強や練習は欠かせない。また、ピアノは一番指を動かす楽器なので指に対するコンディションに対してもかなり敏感に扱わなければいけないと思う。俺は冬場は手袋を必ずしている。手が縮こまると指が動かなくなるからである。つまり、俺のピアノのスキルが丸ごと死んでしまう事になる。いくら練習していても、手が凍傷になってしまえばそれまでだ。
 ちなみに俺は練習する時間帯が結構まちまちなのだが、一番上手く動かない時はやはり起き抜けの早朝だったりする。単純に指先に血が巡っていないからだ。ピアノは指先だけで音が出せるという非常ーに便利な楽器なのだけれども、だからこそ指先に対するケアというのは結構欠かせない。そんな事も踏まえると「酔っ払ってピアノ弾ける人ってマジか?」といつも思ってしまうのだが、ああいう人はまた別なのかなあ、とかも思ったり。