インターネットの生き方


 最近ぼんやりと思う事がある。それは今まで俺を散々楽しませてくれたインターネット、それも2ch系の記事やはてなブックマークの記事には、寄りついてはいけないエリアがあるという事だ。更に具体的に書くと、炎上系、スイーツ(笑)はてブの労働タグ、極東ニュースなどがそれに当たる。
 ネットの素晴らしいところは「保存されること」「情報を共有化されること」にあると思うが、これが良くない方向に転じると、人をどんどんと悪い方向へ押しやってしまう。マイナスの思念は、人の状況を悪化させる。しかも、思念というのは集ると増幅していってしまうのだ。困ったことに、こういう「感情の増幅」は人のでかい喜びの一つであるがゆえに、上記の記事は常に人気があって、そして楽しい。最近のケンタッキーネタなんて最たるもので、少しずつ当事者を追い詰めている事に参加者は快感を感じている事だろう。
 そういう部分があるのは否定しないし、何でもアリのインターネットにそういう部分が出来るのはむしろ当然だと思う。だけど基本的に良くない場所なのだ。何に良くないって、自分の体と精神に良くない。顔も暗くなる。せめて自分だけはこのアリ地獄から抜け出そうと思うのだ。もう一度言うけど、インターネットの暗部は超楽しいよ。
 人の悪口を言うの批判するのも引き摺り下ろす事も同じように超楽しい。しかし、だからこそ「止めとけ」と言いたい。麻薬と一緒だ。悪徳は不幸せな結果しか生まないし、第一楽しくてもだんだん苦しくなっていくのだ。