ジャズの嫌いなところ


 という事でまずジャズをやるには「我を張る」事を覚える必要があるんだけど、そこから一歩進むと周りには我を張る奴しかいない事に気付き、必然的に調整を覚えなければいけなくなる。「我を張らなければいけないのだが、周りと協調しなければいけない」というある意味矛盾した二項を同時に行なう必要がある。このバランスは人によって様々だし、そのせいであちこちで衝突が起きる。ルールも出来る。このルールとは、明文化されていない口伝のルールだ。ローカルルールも沢山ある。
 そういう所が非常に面倒くさくて、一時期ジャズそのものが凄く嫌いになった事がある。自分がジャズピアニストではなく「即興ピアノ弾き」と自称してるのはそういう訳。今はそこまで不自由は感じなくなったけどね。