他人の印象


「三つ子の魂百まで」と言うが、逆に言えばこの三つ子の魂以外は人間は常に変容していくものでは無いか、と思った。
 俺が誰かについて思いを馳せる。それが、会ってない期間が長いほど的外れな印象となるだろう。俺は人を洞察することはそこそこ得意としているが、それはその「三つ子の魂」と「現在」だけである。その「現在」は、間を置かず陳腐なものと成り果てていく。