道徳に殺される



http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20070713

たとえ自分がさぼっていて就職できないのであっても、たとえ自分が酒に溺れて健康をこわしたのであっても、最低限の生活は国が保証する、という制度が生活保護なのよ、本当は。

 最近見つけたブログですけど、この人の考えは凄く共感というか、とにかく勉強になります。確かに世の中の理って道徳と法律の二元論。「こうしろとお天道様が言ってる」「こうしろと法律で定められてる」。んでこれが相乗効果を生むこともあれば、互いに衝突し合って良い所を潰しあうこともある。福祉や借金の問題なんてのは、まさに後者の問題であるんだな。道徳も法律も「守らない奴は罰が与えられるべき」という裏側を持っている。
 さて、これはだいぶ難しい問題すよ。議論すべき話かも知れない。サボってる奴がのうのうと生きていくのは許せないが、本当に働けない人は保護すべき、しかしその中間線がわからない。よく話の出る北九州市(餓死者続出)なんて明らかに問題のある、偏った線引きをしているけど、本来それを見極めるのは最終的に主観でしかない。現場の窓口の人の主観だ。しかも、その主観は上からプレッシャーがかかっている。「勝手に金は出すな」難しい話ですよコレは。