昨日の追記



 つまり、ジャズバーの最大の欠点は客単価が薄い上に回転率皆無、てところだと思うのよ。特にセッションなんて自分のプレイにしか皆興味が無いから注文なんて最低にしか頼まない。居座ったら終わりまでほとんど退店しない。そりゃー儲かるわきゃーねー
 更に言えば、それだけ薄利少売の店に乗っかってるプレイヤーだって対岸の火事ではいられない。プレイヤーがホストなりライブなりやってギャラが泣きそうに少ないのは、ひとえにそれを出すスポンサー、つまり店側が余りにも儲かっていないからだ。そう考えるとキャバレーの客演が儲かるのも当然の話。あっちは音楽をないがしろにしてる分、接客と酒代で儲かってる。勿論儲かってない店もあるし一概には言えないけれども、もう前提からおかしいジャズバー経営に比べたら、ずうっと商売的に利にかなってる。
 衰退産業っつーのはそういうもんかね。しかしそれでもジャズは他のジャンルに比べたら文化的に恵まれてるほうだとは思う。「クラシックカフェ」とか無いじゃない。「レゲエバー」とか。(いやレゲエバーはあってもおかしくないかもしれんが)それにしても学生の時から「上手い人がこんな貧乏なのはおかしいおかしい」と疑問に思っていたものだが、実際に仮だらけの嘘数字で試算しても恐ろしい実態が見えてくるな。