「会計の時代だ」を読了



 頑張って書くぞー。
 結果から言うと、かなり面白かった。会計を知らない人、知りすぎてる人から見たら全然面白くないらしい、と言う微妙な立ち位置の本なのだが、とりあえず「知ってる事でもあらゆる角度から見直したい」という人間の俺にはとても馴染む。会計に対するヨーロッパの歴史本。そして結構読みやすかった。
 この本は会計の歴史は株式会社の歴史でもある、という事も教えてくれる。なるほどね、と。株式会社が「何故」発生したのか、そして「どのように」発展していったのかが物語形式で伝えられると嬉しいよね。吸収しやすい。会計士のやる事が監査である根拠もわかってくる。会計とは、会社の内情を出資者に説明することなのだ。なるほど。
 んで簿記は会社の状況を書き記す方法である。その先に会計があると。ほー。面白い。
 歴史ってのは「無い所からモノを作っていく」という話なので、そういう前提の海に頭を沈めてみると理解がしやすい。今も昔も不完全な世界なので、その不完全からどうやって進歩したのかが詳細に理解出来る。今のルールっつーのは全部「必要だから」出来あがったものであるんだよね。一気読みを2回しかしていないで、精読なんて何一つしていないけど、別に俺は歴史学者じゃないから細かい知識なんて必要ない。これで充分。あと、2回くらい読むかな?て感じ。
 ちなみに今回、こういう「お勉強のための本」を読む時のやり方を変えてみた。最初に根性入れて全部ガーっと読んでしまうのだ。それから、頑張ってもう一回一気読みする。そうすると結構頭の中に入っていて、詳細を理解するのもやりやすい。要は頭にイメージを叩き込んでいるのだ。この「濫読」→「精読」て流れはそういや俺が漫画を阿呆みたいに読みまくっているときについたやり方でもあったな。マクロ→ミクロのやり方が俺に合っているのかも知れない。そんな事も発見する。
 世の中の覚え方ってのはその間逆で「ミクロ」→「集って結果的にマクロ」て感じじゃない。勉強にしろ、仕事にしろ。まあ仕事はマクロ→ミクロの流れだとコストがかかるから余裕ある企業しかやらないよね。一年以上研修をやるIBMとか。俺のいた会社なんて「余裕は全く無いから死ぬ気で覚えさす以外できない」とカミングアウトされてしまったけども。今思うと正直で良いなと思いつつ、ついていけませんでした。もしかしたら俺は大企業でぬくぬく(なんて余裕のある所は無いけど)してる方が割に合ったのかもな。考えて見ると、俺は会社の研修で学ぶ事を地力で頑張ってるに過ぎないことに気付く。
 まあ、とにかく本は勉強になりました。似たような本をまた買うか。ここらへんケチってもしゃあねえしな。