帰り道



深夜11時の電車は仕事帰りのサラリーマンで一杯だった。
この人達は7時半の電車に乗っているのだろうか。
朝9時から23時まで働き続けていたのだろうか。
前に座っていたサラリーマンは疲れきった顔をしていた。頭はフケと白髪が広がっている。
そんな人間でごった返していた深夜11時。
「普通」という言葉で何でも許される光景。