ショーケースのトランペット



世の中の色々なモンは、持って無い時はどうしようも無く欲しいもんに映るんだけど、持ってしまえば大抵は何て事の無いものに変わり果ててしまう。「大学生の切符」「クリスマスのデート権」「初体験」「社会人」「金持ち」「芸能界」。たぶん、憧れてるだけだときらびやかな表面だけしか見えない反面、実際手に入れるとその裏側も見えて「リアル」に変わり果ててしまうからなのだろう。見えないんだから仕方ないんだけど。そういや大抵見えてない人は憧れのものを抽象的に語るよね。「俺、音楽で食っていくんだ」的な。
そういや俺は今年はクリスマスに遊ぼうが遊ばなかろうが、たぶん疎外感は感じないと思う。家族で過ごすのも良いかな、なんて考え始めている。面白いもんだ。やっぱり、人を羨む事に余り意味は無いんだ。「欲しがるがゆえに努力する」方向に行かない限り、他人と比較する事は良い結果を生まないのだと思う。