俺の土台



今、俺には何人かの女性の知り合いがいる。元カノとか、俺を好きになってくれた子とか、弟子とか、そんな感じの人達だ。どの人達も俺を尊敬してくれていて、俺の価値をある程度認めてくれている。俺はそれを考えれば考えるほど「何て恵まれているんだ」と思わずにはいられない。
俺は女性に対して付き合いはしない癖にフラフラと口説いたりイチャついたりしているロクデナシである。ただ、俺はそれを「女性を利用している」「便利な女達」などとは一度も考えた事がない。彼女達の相談を受け、全身全霊でそれを考え、甘えさせ、自分が甘え、甘い言葉を交わし、そんな生活をしながら俺が彼女達に思う事は「感謝」の一念である。思えばこんな生活が始まったのはつい2,3年の事なのだが、その間どれだけ大きなものを彼女達から頂いただろうか。愛情であったり、献身であったり、余裕であったり、優しさであったり、思考力、解決力、指導力、自信、うん、考えれば考える程沢山出てくる。最初は「大好きて程じゃないけど相手に出来るだけ良く思われたい」という程度だったと思うが、いつの間にか「この人達にはいつも良い影響を与えたい」と思うようになった。現在の俺は、彼女達に生かされている。
そしてこの人達に一番感謝したいのは、俺をいつまでも自由にしてくれた事だ。女性に限った話ではないかも知れないが、ある程度以上の仲になるとどうしても「私のもの」という欲が出てしまいがちになる。世の中のカップルに浮気という概念が出来るのは、その為だ。そんな中、彼女達は俺にそのような事を全く要求しないでくれた。だから、俺は好き勝手にあちこちに動く事が出来るし、世界を広げる事も出来る。勿論、俺も彼女達に何か規制するつもりは無い。この中の何人かは既に彼氏がいる。俺に対してはオマケのつもりで接してくれているのかも知れない。だが、それでも充分だ。彼女達は俺を自由にさせてくれている。
うん。貴方のお陰で俺は生きていられます。本当にありがとう。(自分は違うかも知れない、とか思わないで下さい。勿論貴方も入っています。ありがとう)
んで、このような関係を改めて見直した結果、俺が生きるべき道もその中にあるような気がして凄く嬉しくなったのだ。もうちょっとだ。もうちょっと探せば、何か見つかるような気がする。