最近



なんで俺は付き合う事自体に無意識に拒否感を抱いていたのか、何故世の中で「浮気」という話が出ると違和感を覚えたりコソコソ逃げ回ったりするのか、だんだんわかってきたような気がする。
「付き合う」っつーのは、要するにその人の恋人という立場に所属するって意味なんだな。
だから二人だけのルール(毎日電話する、他の人より濃密な会話をする、セックスも解禁する)が出来上がったりするのだ。条件は「離れない事」。だからカップルによって差が出来るが基本的に連絡は取り合うし、自分以外の異性との「浮気」は絶対に許されない。浮気は裏切りなのだ。少なくとも、それを許容してない相手にとっては裏切り以外の何物でも無い。ある人はそれを悲しみ、ある人はそれをなじり、ある人はそれをパートナーでなく「パートナーを奪った相手」に怒りを燃やしたりする。
で、そこまで考えるとやっぱ俺は「所属」する事にすごく臆病になってるんだなと気付くし、所属している人達のその狭まれたルールを見てどこか馬鹿らしいと思ったりする。なんだ。どれも同じだったのだ。俺は単に所属したくないだけなのだ。
かと言って一人ぼっちでずっといい訳ではないので、まったりと色んな人と交際しつつ「自分が所属しても本当に大丈夫だ」と言える相手を探してたりするのです。いや、今も楽しいけどね。去年の恋愛以来、俺の心のハードルは勝手に思い切り跳ね上がってるなあと思った。


寂しいと思う事はあっても、別に寂しがり屋じゃないしな。