基礎知識



最近ゴールドラット博士の「ゴール」とか「クリティカルチェーン」とか読んでこの人スゲーと一人興奮していた訳なのだけど、よく考えたらこれは俺が去年一瞬でも製造業に関わっていたから理解出来たのであって、尚且つ工業簿記の二級をやらなければ用語も背景も所々がわからなかっただろう。今でも微妙にバッファとかスループットとか理解しきれてないけど。来週まで借りられるからもう一回ずつ読もう。
しかし、その一瞬の関わりがほぼトラウマに近いほど植え付けられている俺としては、ゴールのあの閉塞しきった状況から奇跡の大逆転に成功した部分はやはり興奮してしまうのだ。風穴は開けられるのか!と。まあ小説ではあまりページを割かれる事は無かったけど本当は「何を変えるか」「何に変えるか」「どうやって変えるか」というのは一つ一つが物凄い関門なのだと思う。いや、もしかしたら「何を」「何に」というのは発見出来るかも知れない。しかしその後「どうやって」の部分が馬鹿でかい壁なのだ。保守を革新に変えるのは至難の業だ。俺は全くこの部分にまだ自信が持てないでいるけど(経験が無いんだから当たり前なのだけど)いつか人を「動かせる」ほどの人物になりたいと思った。権力ではなく、実力で(まあ権力も含めて実力なのだけども)人間を変革出来る力がほしい。
とにかく「ゴール」は良書だった。この前のハーバード流交渉術の時も思ったけど、やっぱアメリカはすげえわ。と思って作者のプロフィール見たらアメリカじゃなくてイスラエルだった。はは。世界は凄いです。