ゴールをどこに置くか



例えば僕が「意味不明な音楽をやってて誰にも理解されない」という悩みを抱えているとしよう。ここで論点は実は二つに分解される。

①自分の音楽が意味不明なものである事
②自分の音楽が誰にも理解されないという事

この二つは同じように見えて全く異なるものである。①自分の音楽→意味不明なものである事、というのはとどのつまりは自分の問題でしかない。しかし、②は自分の音楽→他人に理解されない、つまり他人を介した問題である事がわかる。つまり①は山にでも篭もって10年もすれば解決するかもしれないが、②は他人を動かさなければ全く解決がしない話なのである。
で、僕が上記の悩みを持っていたとしよう。すると、目指すべき目標は多分こんな感じになる。

①相手に理解してもらいたい
②自分の音楽の正体をつかみたい
③相手とのトラブルを減らしたい

どれも解決方法は全く異なるのである。混同してはいけない。


ちなみに僕が人の相談に乗る時は大抵このスタンスで臨んでいる。現在の立ち位置と目標をまず見る事から始めないと物事は解決しない。血も涙もロマンも無い方法だが、「客観的な視点」というのはかなりの割合で有益となるものである。