男女の友情も含めて



世の中にはとても観念的で「永遠の謎」とか言われるものがある。例えば、鶏と卵論なんてまさにその典型で、世の中ではこれを会話に出しただけで「哲学的な」雰囲気が味わえるという。
だが、ついにこの論争に終止符が打たれたそうだ。生物の遺伝子情報は生きている間は変わらないゆえに、鶏以外の鳥が鶏になる事は無いのだという。何という科学的で即物的な、ロマンの無い話だろうか。
ただ、俺はこの結論を出した英国のチームに拍手をしたいと思う。一つの謎が解けたのだ。広大で大いなる宇宙が少し狭まったのかも知れないけれども、俺はそれで良いと思う。男女の友情についても俺は結論を持ったし、女は謎だと思う事も随分と無くなった。そうやって、少しずつ自分の確信を増やしていこうと思う。自分の中で確信が増えていけばいくほど、地に足がついていく気がするのだ。(勿論その確信を打ち砕くものも世の中には数多くある。しかし、それに対応できないほど自分の脳は硬直化はしていない)
そもそも宇宙には謎が多すぎるんだから、少しくらい減ったって良いのだ。自信を持って歩く分の確信くらいは持っても良いと思う。鶏と卵の秘密は解けた。男女の友情も、条件が無ければ成立しないという事がわかった。ロマンが一つずつ減っていく。でも、謎が解けるとスッキリするんだよなー。