ピアノ



ここ最近親父の相手でクラシックの伴奏ばかりやってる。ドビュッシーとかモーツァルトとかラフマニノフとかだ。昔は無理やりやらされてたために伴奏はかなり嫌いだったのだが(ジャズに夢中になってた19、20の時は特に嫌いだった)今やるとまた感想が違う。というか、クラシックの技法、作曲法にいちいち感動しながら弾いている。更に弾きなれてくると細かいニュアンスのつけ方をも思い出してきて、これは物凄く良い勉強なのではないか、と軽く夢中になっている。
無論ジャズもやる。ここ数年というもの、俺は自分の表現ばかりに夢中になっていたのですっかり普通のジャズさんとセッションが出来ない腕前になってしまっていた。オリジナルの技法は身に付いても早いテンポについていけなくなっていた。なので、そこを反省して「やはり人は一人では生きられないのだ」とバップの練習を始めるようになった。テンポ200くらいでバップ物を中心に練習する。これも最初は話にならなかったのだが徐々に慣れてきた。昨日はFOURの書き譜を作成してテンポ300くらいで思いきり弾きまくっていた。面白し。自分の趣味ではないにせよ、新しい事が出来てくるのは快感が伴うのだ。バップばかりやってると指がバップ馬鹿になってくるので、それも考慮して途中からリズムをグチャグチャに歪ませて弾いたりもする。
お陰で一日に俺のピアノのスタイルは3つか4つくらいに変わっていく。器用なものだな、と一瞬自我自賛したくなったが、よく考えたら人間というのはすべからく器用に出来ているものなのでその考えは却下。
まあ、何でこんな事をやってるかというと全ては「修行」なんだけどね。職もやる気も失せてる私はせめて修行くらいしていかないとあかんのですよ。こうやって恥部を文章に書くのも修行。